2022年03月10日

ソ連軍が攻めてくるのが本気で怖かったころ

世の中、ロッシャの脅威で持ちきりですが、ゴルバチョフが現れるまではソビエトの強大な軍事脅威は日常的やったやんか。
北海道にソ連軍が上陸して自衛隊が奮戦しつつも負ける空想小説やコミックは1980年ごろに量産された。
少年であったワシは図書館で読んだもんじゃ。
音威子府という地名は一生わすれんじゃろう。
西ドイツにワルシャワ機構軍の戦車が侵攻してくる話も勉強したなあ。
こっちはフルダ渓谷だ。

バックファイアー超音速爆撃機や、空母ミンスク、T72戦車の125mm砲、BTR歩兵戦闘車、自動車化狙撃師団なんて名詞を頭に詰め込んだわ。
実際、函館空港にミグ25が突っ込んできたり、北方の海では漁師さんが拿捕されてソ連に連れていかれる、とか、警備艇に銃撃される、とかあったな。
日航機がソ連上空で銃撃されたこともあったし、大韓航空がサハリンで撃墜されたんはもう少し後か。
とにかく、ソ連は手の付けられん話の通じない暴力国家で、ロスケに手をだされても満州難民やシベリア抑留と同様泣き寝入りするしかない、というイメージがワシの柔らかかった脳みそに刻み込まれている。
シベリア抑留という非道も爺さん世代から聞いてるしね。
いつか東西決戦がおき、21世紀は生きて迎えられないんじゃないの、と子供ながら思っていたよ。
今の北朝鮮より本気でやばかったわ。あのころのソ連は。

結局、ゴルビー以来のロッシャは例外で、プーチンで先祖帰りしただけやないの。
ゴルバチョフ、エリチンで冷戦が終わり、ベルリンの壁もなくなって、西側世界は勝ち誇って天下泰平のぬるま湯に漬かっとったわけやね。その間にプーチンらKGBの残党は復讐の炎をひそかにたぎらせておったわけだ。

これは本当に人類最後の日が近づいているのかもしれん。
残念だけど。

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