2023年05月17日

原爆のこと:一つの見方

広島ではサミットが開催されようとしているが、ここで原爆は避けて通れない。
原爆についての日本人の思考停止は甚だしい。
あれのおかげで、日本上陸作戦がなくなり終戦が早まり何百万の人命が助かったとの見方がアメリカにはある。
この考え方は日本ではタブーになっているのだが、あの時代を良く知る人の率直な発言が過去にはあった。
以下に、日本の著名な科学者であった上田良二氏が1990年代に記された文章を抜粋しておく。

「今日の新聞論調では残虐な原爆の使用が罪悪としてのみ訴えられているが、日本人として、それは一方的に過ぎるのではなかろうか。本土決戦ともなれば、犠牲者は軽く百万を超えただろうし、悲惨な集団自決も各所に起こっただろう。その超大惨事に比べると、広島、長崎の大惨事はより小さい。被災された方々には申し訳ないが、その犠牲によってわれわれは救われたのだ。私は敗戦の日から今日まで、そのことを思い続けている。」

実際にその時代を生きた人が感じた生々しい感想である。
原爆で攻撃されないと、戦争をやめられない哀れな国であり国民だったのは正真正銘の事実なんである。これは認めんとな。
そして、原爆が強力な抑止力として大国間の戦争を防いできたことも認めないといけない。
それも被爆された方の犠牲のおかげなんである。

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